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世界はいつだって理不尽で、人は決して平等なんかではない。
スポットライトの中で輝かしい世界を生きる人がいれば、日陰で息を潜め怯えながら暮らさなければいけない人がいる。
空を突き破るようにそびえ立つ摩天楼から見下ろす人がいて、薄汚れた路地裏で這いつくばっている人がいる。
それでも世界には平等と公平と平和を謳う言葉ばかり溢れている。
全くもって愚かしい。
今この瞬間も街角で死んでいく人がいるのに、世界は見向きもしない。
救いを求める声など届きはしない。
そんな世界ならば。
いっそ壊してしまえばいい。
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