●御曹司と初デート●

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「変なこと言ってごめんね。さっ、本来の目的を果たしてランチに行こう」 「あっ、は、はい。あの、本来の目的って?」 車に乗る前、須藤さんはここに来ることが一番の目的だと言っていた。 いったい何を考えているんだろうと、今でもまだよくわからない。 「このサロンを私に見せることが目的ですか?」 「うん、それもあるけど。でも、今からすることが僕自身も一番楽しみにしていたことだよ。はい、ここに座って」 「座る?」 須藤さんが移動して手を置いた先は、真っ白な一人用のカウチソファーだ。 見るからにクッション性のよさそうで高級品だとわかるそのソファーに、私に座れと須藤さんは言う。 「こ、ここに座って何を……?」 「何って、これだよ」
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