運命の人

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 驚きで言葉が出ない私のことは無視して、先輩と名乗る男性は続ける。 「高校の時、同じ部活だった先輩。覚えてる?」 「すみません、ちょっと……」 「そう。まあ、何年も前だし、仕方がないよね」  男性は少し落ち込んだように、トボトボと私の少し先を歩く。  その時、なぜか急に高校時代の思い出が蘇った。
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