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ノリノリで人工呼吸の延長サービスが始まり、互いの呼気を飲み込み合う。
「俺の香椎。可愛い。すげぇ好き。もう離さない」
「うん、僕も離さない」
「俺の言ってる意味は、ずっとずっと、だぞ? 今日、こんなラッキー展開で気持ちが通じたけどさ。俺が立ててた計画では、お前の十八歳の誕生日に告るつもりだったんだ」
「え、そうなの?」
その通りだったら来年じゃん! 良かった。計画、前倒しにさせられて。
「で、第一目標だった『何とかしてオッケー貰って恋人になる』まではもう叶ったから、次の段階を言っとくな。お前が成人したらパートナーシップ登録して、死ぬまで一緒に暮らす、が俺の人生計画の肝だ」
パートナーシップ登録って……マジ? そこまで考えてくれてたの?
僕が思ってた以上に、秀次くん、僕に本気だった!
「お、おおぅ……それは壮大な計画だね」
「まぁな。東堂秀次、恥ずかしながら、高城香椎にベタ惚れですから。気持ちを自覚してから五年間、一日に何回も名前呼んで『好きだ。絶対、結婚する』って念じ続けてきたんだ」
「け、結婚? 念じてって……ふはっ! 最高っ。そのスペシャルな人生計画、一緒に叶えようね」
熱烈な告白を嬉しく聞きながら、思いがけなくも二人で掴むことができた幸福に浸る。
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