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――このとき、俺と千葉は
この手紙がこれから起こる
あの悪夢のような出来事への
片道切符になるとは
思ってもみなかったのである。
「運命の日は、すぐ近くまで迫っていたのだ……」
「アニメの観すぎか?」
「へ……?」
千葉は何事もなかったかのように扉を開ける。
「副音声漏れてるぞ」
「!」
俺、そんなこと言ってた……? え。めっちゃ恥ずかしい!
「うるせぇ! 俺は素直なんだよ!」
真っ赤になった顔を隠して、俺は千葉を追い越した。
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