第三章 愛しい人よGood Night

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「どうしよう!彼怒ってるわ!」 ヨシノが力ない声で言った みゆきが驚いて言った 「どうして? 怒らせるような事したの? そのシャツなら1枚ぐらい パクって帰っても大目にみるべきよ! 彼はケチなの?」 「いいえ! シャツなら彼は100枚ぐらい 持っているわ! そんなことじゃないのよ! 私ちょっと隠れてくる!  」 「いったい何をしたの? 」 厨房の奥から明美夫人が 興味津々といった感じで フライパンを片手に出てきた 「まぁ!あの車すごいわね!」 その時乱暴に店のドアが開き 派手にカランコロンッとベルが鳴った 「お願い――― 私はいないわよ!!  」 ヨシノは慌てて階段を駆け上がり 自分の部屋に逃げ込んだ いったい何しに来たの? ドア越しに彼の声が聞こえ 続いて明美夫人とみゆきの声が聞こえた
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