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「悪戯と愛しさ」
「和人・・・」
先輩の部屋に着いた瞬間、迫られる。
「先輩・・・」
便乗するように先輩の勢いに身を任せると、そのままベッドに倒れ込んだ。
「お前と会えない時間・・・すげー寂しかった・・・」
「自分もです・・・」
決して一人では感じられなかった色々なものが、体に染み込んでいく。
「俺、今日は我慢できないかも・・・」
そう言いながら、先輩の触れる指はいつも優しい。スルリと頭を撫でられ、胸のあたりがキュンとする。
「・・・先輩」
「ん?」
「・・・も・・・もっと・・・撫でてください・・・」
「どんな風に?」
「えっ?!」
先輩は、明らかに分かっていそうに微笑みながら聞いてくる。
「どんな風にやってほしいのか言ってもらえないと、分かんねぇなぁ・・・♡」
「そ、そんなっ・・・」
「ほら 言ってみ?」
「〜〜〜///」
「言わないと・・・」
先輩は、わざと指先を触れるか触れないか分からない距離でモサモサと動かした。
「あっ・・・ん・・・」
「こうやって・・・いつまでも触れられないからさぁ・・・」
「んっ・・・やだっ・・・」
「これってあれだな・・・拷問してるみてぇだな・・・スパイ生け捕りにして、拘束して、秘密を吐くまでこうやって・・・」
「あぁっ・・・!!触って・・・」
「だーめ。意地っ張りな可愛いスパイは、お預け拷問です♡」
先輩は、ネクタイを外したと思うと素早く両腕を掴む。
「んっ!?」
「久しぶりに・・・やらせて」
獣のような、鋭く奥のある瞳・・・見とれながらコクンと頷くと、頭上で腕の自由は奪われた。
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