第1章 出会い編  プロローグ

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 わたしの両親はどちらも外科医であり、このたび数年ほど海外へ行くことになった。  両親は、当然16歳である未成年のわたしもついてくるものと思っていた。  けれど、わたしは日本に残りたいと言ったのだ。  はじめは、両親はとんでもないと認めなかった。  でも、母方の叔母が保護者となってあずかると説得してくれた。  いままで通っていた高校を転校することになってしまったが、叔母のおかげで、わたしは願い通り、日本に残れることになった。  先ほどまで、マンションの五階にある叔母のところで夕食をいただきながら、今後の話を決めた。  それから、これからわたしが住む部屋がある2階へと、降りてきたところだ。
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