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それから新藤は桃子のスーツケースを
トランクに乗せ楽しい二人の
ドライブが始まった
コンビニの一件もあり
プライベートの新藤はとても楽しかった
ドライブの会話は天気や
仕事の話からはじまって
新藤が学生時代ラグビー選手
だったことまで遡った
それでこんな逞しい体をしているのね・・・・
桃子は新藤の話を聞きながらも
運転する彼に見とれた
力が溢れる彼の全身
太腿から脚へそれからあご
あごから頬にかけてうっすらと影になって
桃子は思わず彼の髪に手を入れてみたくなり
逞しい二の腕にしがみつきたい衝動に駆られた
あたしは・・・・
今夜彼に抱かれるんだ・・・・
.:*゚..:。:. .:*゚:.。:
そう思うと下腹部に
温かいものがとどまった・・・
六甲山の山道ドライブを抜けて
細いハイウェイをしばらく走ると
宮殿のようなホテルが真っ青な空に
まっすぐ伸びるようにそびえ立っていた
敷地内に一歩入ったとたん
そこはどこもかしこもクリスマス一色だった
「まぁ・・・・先生・・・」
桃子は緊張も忘れて
クリスマスイルミネーションの飾りの
あまりの美しさに息をのんだ
「すばらしいわ!」
文香ならきっと大喜びであたりを
転げまわるに違いない
新藤が二人分のスーツケースを
ボーイに預け微笑んで言った
「まだ おどろくのは早い
内装もすばらしいんだ 」
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