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「なんか・・・・
今日は雰囲気が違うな・・・
そうかっ!メガネが無いんだ! 」
「コンタクトにしたんです・・・ 」
桃子は恥ずかしくて消え入りそうだった
やっぱり無理な事をするのでは
なかったのかもしれない
「それに頭も切ったのか?
すごいよ!まるで別人だな! 」
「まぁ・・・先生!頭は切りません
髪型を変えたんです 」
桃子は目を丸くして
驚いている新藤がおかしくなって笑った
「そう・・・か・・・
そうだよ・・・な 」
新藤は後ろ頭をポリポリ掻き
自分も一緒に照れて笑った
そして桃子の手を取り言った
「美しいお譲さんにコーヒーを
奢らせてもらえるかな?
コンビニコーヒーだけど 」
桃子は嬉しくておかしくて
笑いが止まらなかった
彼は自分の事を綺麗だと思ってくれている
やったわ!
お母さんの言う通りかも!
心の中でガッツポーズをして
新藤に手を引かれるまま
コンビニに入った
「起きてから何も食ってない腹ペコなんだ」
そう言うと彼はオレンジの買い物かごを
片手に手当たり次第商品をかごに
ほおりこんだ
「向こうにはコンビニとかないから
夜中腹が減った時に
こういうのが欲しくなるんだ
君も好きなの買うといいよ 」
「まぁ・・・そうなんですか・・・」
桃子は目の前の棚から
焼きプリンを手に取り考えていた
でも今は新藤といることで胸がいっぱいで
何も食べられそうにもない
すると新藤が桃子の
手からプリンを取り上げた
「これはダメ!まずい
こっちのが上手い 」
「食べた事あるんですか?」
「僕はコンビニ商品にかなり詳しい」
大真面目な顏で言う新藤がどうにも
こうにもおかしくて
またまた笑ってしまった
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