第三話 I'll make love to you

6/36
715人が本棚に入れています
本棚に追加
/260ページ
「なんか・・・・ 今日は雰囲気が違うな・・・ そうかっ!メガネが無いんだ! 」 「コンタクトにしたんです・・・ 」 桃子は恥ずかしくて消え入りそうだった やっぱり無理な事をするのでは なかったのかもしれない 「それに頭も切ったのか? すごいよ!まるで別人だな!  」 「まぁ・・・先生!頭は切りません 髪型を変えたんです 」 桃子は目を丸くして 驚いている新藤がおかしくなって笑った 「そう・・・か・・・ そうだよ・・・な   」 新藤は後ろ頭をポリポリ掻き 自分も一緒に照れて笑った そして桃子の手を取り言った 「美しいお譲さんにコーヒーを 奢らせてもらえるかな? コンビニコーヒーだけど 」 桃子は嬉しくておかしくて 笑いが止まらなかった 彼は自分の事を綺麗だと思ってくれている やったわ! お母さんの言う通りかも! 心の中でガッツポーズをして 新藤に手を引かれるまま コンビニに入った 「起きてから何も食ってない腹ペコなんだ」 そう言うと彼はオレンジの買い物かごを 片手に手当たり次第商品をかごに ほおりこんだ 「向こうにはコンビニとかないから 夜中腹が減った時に こういうのが欲しくなるんだ 君も好きなの買うといいよ 」 「まぁ・・・そうなんですか・・・」 桃子は目の前の棚から 焼きプリンを手に取り考えていた でも今は新藤といることで胸がいっぱいで 何も食べられそうにもない すると新藤が桃子の 手からプリンを取り上げた 「これはダメ!まずい こっちのが上手い   」 「食べた事あるんですか?」 「僕はコンビニ商品にかなり詳しい」 大真面目な顏で言う新藤がどうにも こうにもおかしくて またまた笑ってしまった
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!