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私には忘れたい過去があります。
それは高校生のときの妊娠、そして中絶。
お腹の中の命には罪はなきけれど、高校生の私には子供を産むという選択肢を選ぶことはできませんでした。
そんな過去の消し去りたい記憶も薄れ、私はまた人を好きになり、二十歳のときに結婚、そして出産を終えました。
大好きな夫と愛する娘、そして手に入れた幸せな生活。
私は大切なものたちに囲まれて、幸せに暮らしていました。
そんなある日、あの事件は起きたのです。
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