霊感デカ! ~Episode Ⅲ 水嶋珠子と正義のゆくえ~

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    たまこ――珠子――!  誰かに呼ばれた気がする。  朦朧とする意識の中で、声の方に手を伸ばすが、身体は凍えきって、自由に動かない。  珠子――!  この声。  この世に存在しない声。  でも、聴くと安心する声―― 《珠子、しっかりせい!》 「よかった、無事だったか!」  あ、あなたは―― 「覚えてたんだな、あのときのこと」  忘れるはず、ないーー珠子は薄れゆく意識の中で、そっと微笑んだ。
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