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プロローグ
田舎町の豪華な家の庭で盛大に騒がしく行われているパーティー。
パーティーに招待した人たちは皆近所の農家の人。
ここら辺は農家の町であり、皆せっせか働いている。
パーティーを行なっている豪華な家の主は親の金をかじっているだけで自分は何もしない人。
だからか、あまり近所の農家さんたちからよく思っていない。
パーティーに参加する人は農家の女の人。
都会によくある豪華な食べ物と近所のおしゃべりを目当てにきている。
いわゆる、女子会。
豪華な家の持ち主も本当はこんな田舎に暮らすのは嫌なのだが、一つだけ目的がある。
一人の女性に恋をしている。
その女性を会うには女性が働いているお店へ行くしかないが、もっと自分のことをアピール出来る時間が欲しいと1カ月に1回パーティーを開く。
でないと、家には来てくれない。
その女性一人だけを呼ぼうとしたが、答えてくれなかった。
考えた末、近所の人を呼ぶことにする。
近所のコミュニケーションがその女性を誘うようになり、その女性もきてくれるようになった。
きてくれるのは良いが、なかなか2人っきりにはなれない。
自分の自慢という名のアピールもできない。
アピールできるところは外見がおしゃれで大きい家でたくさん人が呼べるほどの広い庭に5つ星レストラン、あるいは5つ星のホテルのシェフで働くシェフに料理を用意させているということだ。
自慢したところで彼女には無関心であるというのは渋々わかっているが、振り向かせるのに精一杯である男たち。
3人の男たち。
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