第一話

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☆ 翌日。講義を受ける部屋で、フフはアスルが来るのを待っていた。何故だか少し緊張している自分がいる。 しかし、アスルが来ることはなかった。教師がやって来て、講義が始まる。おかしい。何かあったのだろうか。 「寝坊、かな」 結局、講義が終わってもアスルの姿はなかった。どうしたのだろう。もやもやしていると、フフの視界にヨゼが映る。ヨゼなら何か知っているかもしれない。フフは講義室を出ようとするヨゼを追いかけた。 「ヨゼ」 ヨゼが振り返る。ヨゼと一緒に話をしていた教師は、空気を呼んで去っていく。 「どうかした?」 「その、アスルのことなんだけれど。体調でも崩したのかな、なんて」 ああ、と合点がいった様子のヨゼは、頷いた。 「うん。そうだよ。風邪をひいたらしくて、今頃、寮で寝込んでいると思う」
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