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「来たぞ、バケモノだーー!!逃げろ!!」
「触ったら、バケモノがうつるぞ~!!」
「やめて!来ないで!!」
ある冬の公園。
透き通るような青空。
少しだけ肌寒い風。
一見、穏やかな公園に、子供たちの叫び声が聞こえる。
「まって……私、バケモノじゃないよ、人間だよ……。」
方々に散っていく子供たちを、ゆっくりと追いかけていく、女の子がいた。
「お願い……一緒に遊ぼうよ……!」
泣きながら子供たちを追いかけていく女の子。
そんな彼女の髪と瞳は、燃えるような『赤』だった……。
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