『異世界転生したら、モンスターだった件』

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「運が悪いにも程があるだろぉぉぉぉ……!!」  最期に聞いたのは、けたたましいブレーキ音。  ネトゲ中、何か急にアイス食いたくなって、久々に家から出てコンビニ行ったら、出入口でこの様でした。 「あぁぁぁぁあ……!! ……って、あれ……?」  めっちゃくちゃな痛みと衝撃と跳躍と苦しみと悲しみと走馬灯とかのフルコンボがくるかと思いきや。  ……え。これ詰んだ? 人生詰んだの? 死ぬよねこれ?  ってなってたのに。  ……何もこねぇよ。  車のハイビームが眩しくて思わずとじちゃった目を、恐る恐るあけてみた。  てっきり俺は幽霊になって、悲惨な事故現場(あまりグロいのは見たくないけど)を目の当たりにするんだろうなって思ってたのに、何故? ホワイト? ってそれは白だ。  ホワイ?  ……見渡す限りの雄々しい山々と、超絶済み渡った湖に、目茶苦茶綺麗な自然が目に眩しい、知らない光景に囲まれてました。  ……もう一度言う。  ホワイ?  大事なので二回言ってやったが、事態は依然として変わらない。  ここはどこで。  俺はどうして。  何をどうして。  ここにきたの?  教えてネトゲの神。  あ、いや。そういや、俺スマホ持ってんだったわ。これでググろ。  ……ネット繋がらねぇ。  どんなド田舎なんだよ!? とばかりに、思わずスマホを投げそうになって、止める。  うん。何か使い道ありそうだから、感情に任せて後から後悔しそうな事は止めておこうか?
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