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「そういえば、イアンはどうしたのですか?綾さんが心配で様子を見に行くって言ってたけれど?」
食事中の綾に坂本が質問すると、綾は口を押さえて口の中のを飲み込んでから、答えた。
「イアン様なら、私に興味を示した女性のお相手をしていただいてます」
「興味を示した女性?魔界にも公爵令嬢っているんだな。そして大丈夫だったのか、綾さん」
坂本は心配になって綾の様子をみるが、特に怪我とかした様子は見られなかった。
「ご心配ありがとうございます。それは大丈夫ですよ。未遂で終わりましたし、それに坂本さんお忘れですか?私は規格外のお嬢様ですよ。公爵令嬢が雇った人達などにやられるはずないのですよ。ただ…イアン様が、まあお気持ちは嬉しいのですが、怒りが凄くて…押さえるのに大変でした」
はぁ、とため息をついて遠い目をした綾に何となくその時のイアンの様子が思い浮かんだような気がした。
チャラいだけど、面倒見は魔王と同じ位ありそうだものな…
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