コニ星にバケモノがやってきた。

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本来なら100年はかかる距離。 だがその宇宙船は数度のワープを繰り返し、たった3か月でコニ星へと帰り着いた。 はるか遠く離れた異星で、長い任務を終えたコニ星の宇宙特別部隊隊員、ランバード・フィッツヘルベルトは、5年ぶりの母星の大地を踏みしめると、懐かしさで胸がいっぱいになった。 父は、母は、妹は元気でやっているだろうか? ランバードはすぐにでも家族に会いたい気持ちを抑え、表情を引き締めると休む間もなく、宇宙特別部隊・最高長官室へと向かった。 __コンコン 「失礼します! 長官、ランバード・フィッツヘルベルト、任務を終えただいま帰還しました!」 最高長官を前に若いランバードは、全身の毛が逆立つような緊張を覚えた。 背を向けていた最高長官は、丈夫な布張りの椅子からゆっくり立ち上がると目を細め、だがすぐに顔を引き締め、労いの言葉をかけてくれた。 「おかえりランバード……! ここを出発した時はまだ少年だったのに……あぁ、立派な青年になった。それだけ長い期間、遠い星で孤独と闘いながら我々の為に頑張ってきてくれたんだ。コニ星宇宙特別部隊長官として、また国民代表としてお礼を言わせてもらうよ」 「そんな勿体ないお言葉を! 私はこの星の為、尊敬する長官の為、当たり前の事をしたまでです!」 「ありがとう、ランバード。さて、さっそくだがね、我々の奴隷として今後死ぬまで働いてもらう生命体を無事確保してきたと聞いておる。それをこれから見に行っても良いかな?」 「はい、もちろんです。では長官、ご案内いたしますので、こちらへ」
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