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「文鴦まかり通る!
命が惜しくば道を開けよ!」
槍を振り回しながら魏兵を蹴散らしていく文鴦。
その様に曹休は舌打ちを鳴らした。
「チッ!
弓隊構えよ!
奴を針鼠にしてやれ!」
「ははっ!」
曹休が指示を出すと、弓隊が文鴦に向かって一斉に矢を放った。
「むっ!」
パアンッ! パアンッ!
馬足を止めて降り注ぐ矢を打ち落とす文鴦であったが、先程までの勢いによる気勢が削がれてしまった。
「文鴦様!お怪我は!?」
「心配無用。
この程度の矢に討ち取られる文鴦ではない」
追い付いて来た漢兵が声をかけると、文鴦は槍を一振して答えた。
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