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学生の時です。
毎回のテスト結果が出る際には、クラスに諦めの雰囲気やら緊張感が溢れて、自身を誤魔化すかの様に軽口を叩く生徒も居ましたね。
「今回もダメ~」
なあんて愚痴りつつも、しっかりと高得点を取っていたりする生徒は流石にフィクションの賜物か居ませんでしたけど。
でもって問題が難しかった時などは先生に非難が集中する訳で。
「こんなんで八〇点以上取る奴居るのかよ」
「居たら人間じゃねえ、バケモノだ」
との不満をぶつけられた先生、あっさりと答えていました。
「居たよー、一人。○○だわ」
点数をばらされた当人、なぜ言うかって顔していましたけどね。その学校はテスト結果を貼り出す事もなかったですから。
速攻で愚痴った生徒が自分の意見を却下していました。
「○○は別っ」
その後も先生に向かって他に八〇以上取る奴居ないんだからテストが難しいんだと文句を付けて煩くしている中で聞きましたよ。
○○がボソッと。
「満点じゃないから神でも天才でもないし、人間でもなくバケモノでもない私はなに?」
って。
うん、なんだろうねと内心思ったけどね。
問題は先生のテストだと思う。
一問一点で作って、オマケに満点だと最高時には百十九点のテストを作っていた先生。
せめて百問に絞って下さい。
制限時間内に全問解くのさえ困難なのですから。
私等に取っちゃあ、先生のテストがモンスターでした。
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