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すると周りの物の影が伸びて、黒いバケモノのような群となり、ドクヤに集まると、山の斜面に開いた黒い穴へと連れ込んで行った。
ドクヤは嫌がり、叫んでいた。
が、声にはなっていなかった。
直後、六番目の地獄の中央にある異様な色の池へと、裸体になったドクヤは放り込まれた。
バサーン!
ウエー……
その池は、なんとも言えない異様な色で、例えるならヘドロが滞積し何年も放置された……そんな色だった。
ドクヤが、その池に放り込まれた直後、その池の周囲から無数の亡者が現れ、その体を悪戯ぶりだした。
ドクヤは、その池の異様さと亡者たちの攻めを受け、激しく苦しむのだった。
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