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昔から夜になると池から何かが出てくる池が地方には存在する。
昼間はボートを漕ぐ家族やカップルで賑わう公園なのだが、夜になると様相を変える。
夜になると、不気味なほどに人が近付かない。誰もいないのに水が跳ねる音や風だけで古くなった柵がギシギシと鳴る。
それだけであればただの不気味な池だけだが、実際に遭遇した人がいた。
それは浮浪者だったのが、毎日公園の近くのベンチで寝ていると、近くでピチャピチャと足音を立てて近寄ってくるものがいると騒いだ事件があった。足を掴まれたと言われ見た警官が異様に赤くなった痕が人の手形とは違っていたと言う。
それから浮浪者でさえその公園で寝泊まりすることがなくなり、夜だけは近付いてはいけない公園となった。
しかし、若者にとっては面白いネタとしてわざと夜に出掛けていくものがおり、その中の一人は帰ってこなかったという。
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