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パカラッ
パカラッ
パカラッ
ミズキンダののんびりタイムを邪魔する耳に響く喧騒。この音は奴しかいねー。
ゴロンと寝返り知らんぷり。
「ミズキンダァァァァァ! ? 」
「きゃひん! ? 」
なぁーんてことをさせてくれるはずもなく駆けつけついでに蹴り飛んだ。
痛いよぅ。しくしくしく。
「あーた! ! 今何月だと思って「私に近付かないで! ! 」……ア"ン"?」
「ソーシャルディスタンス! ! 密です! ! 」
コローナさんは怖いんだぞ。
「3密は大事だけど今はそれどころじゃないでしょ? 」
両手を広げて牽制したって奴らにゃ通用しませんぜ。サラメンコの頭からピョンっと飛び降りハムハム登場。
「もう! ! ちょっと目を離したらすぐサボるんだから! ! 今何月だと思ってるの!!」
「新緑深まる五月晴れ、気持ちいいね~」
「わかってんじゃん! 何、冒頭で春アピールしてんのよ! もう初夏だよ! 」
「コローナさんとインフルエンザーがフュージョンしたらヤバいよね」
「話をそらすな! ! 」
いつもの説教もなんのその。
まんまるコローナ太りのミズキンダ、のそのそ起きてさあ、出発! !
去らばだぁ! ! と雄叫びあげてドスドス駆けてゆく。
「こら! ! どこ行くの! ? 」
「ハムハム! 乗って! ! 追うよ!
」
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