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ドドドドッ と二階の床が揺れるほどの音が階段を駆け上がって来る。
「蓮くん!? 僕以外の男連れ込んでるの!?」
開きっぱなしの部屋の入口で奏汰が怒鳴る。
「呼んでもねぇのになんで来るんだよ・・・」
「遅いな~と思って外見たら蓮くんちのライトついてたし、暫く待ってても来ないから迎えに来たんだよ。そしたら玄関に見た事ない男物の靴があったからもう頭に血が上っちゃって。・・・ってなんで縛られてんの?」
俺の前にしゃがんだ奏汰の背後に、イケメン高校生の影が揺れる。
「奏汰!!」
俺の視線を追って振り向こうとした奏汰が項にかかと落としを食らい崩れ落ちる。
「ああ、中谷には手荒なことしたくなかったのにな。でも俺に見向きもしないでこのビッチに駆け寄った中谷が悪い」
気を失った奏汰の腕は、俺と同じようにガムテープで纏められてしまう。
ついでに何故か俺は両足までガムテープを巻き付けられて、その場から身動きが取れなくなってしまった。
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