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喉の渇きに目を覚ますと、目の前によく知っている顔の男がいた。起き上がろうとするも、男の腕は私の背中にしっかりと回されていて、身動きが取れない。
ふと、自分の左手を見ると、薬指に紙のようなものが巻かれている。いや、これは……飲食店にあるペーパーナプキン……で作られた指輪?
昨日の記憶を辿ろうとするも、頭がガンガンする。
……二日酔いだ。
……酔った勢いで、コイツと、したの?
昨日はたしか、同期で集まって飲んでいたはずだ。
連日残業続きで疲れていたのか、序盤からかなりふわふわとしていたような気がする。
でも、何がどうしてこうなった?
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