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目覚め
魔王様の呼ぶ声…いや、ハクの呼ぶ声がする
意識が浮上する中全ての過去を思い出していた
目を開けた先に悲しい顔を見ることはもうない
ハクの手を握り返して目を開けて言った
「……ハク、ただいま」
「あぁ、おかえり」
微笑みながらそっと抱き寄せられる
「ごめん、本当にごめん。朱雨、俺はお前にあんなにも酷いことをした……」
僕はそっと肩を押し返して目を見て話す
「悪いのはハクじゃないよ。こんな事考えた僕が悪い。だから、そんな顔しないでよ。」
今にも泣きそうで、自分に絶望しているハク
「ユリーク、あなたが朱雨にしたことを話してください。その後にアサンや、カーミラも話してください。きっとその内容のことは皆が許すことはないでしょう。でも昔は昔、今は今なのですよ。」
クリア…きっと君が1番何も知らなくて1番不安だよね。
「ハク、僕は全部覚えてるんだよ。ハクが辛いなら僕が変わりに…」
「いや、いい。話そう。俺が朱雨にしてきたこと」
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