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―― 序 ―― 前提となる、物語のあらすじ
昔なのか、未来なのか。
日本なのか、どこなのか。
地球なのか、はたまた宇宙の果てなのか。
とにかく時空を超えて暗躍し、
誰も姿を見たことがない、誰も何の情報も持っていない、
謎に包まれた隠密集団がいた。
コードネームは『コロナ』。
どの時空においても、コロナへの対応は一番の難題であるなか、全時空に朗報が届いた。
地球の21世紀の日本にある『大人バー』のマスターしちが、全時空中ただひとり、『コロナ』と会話ができる特殊能力をもつ人物であることがわかったのだ。
『大人バー』には、瞬く間にすべての時空から扉が開かれ、各時空の代表者達が送り込まれた。
マスターしちは、誰の来店も拒まず、客として対応してくれる。
しかしなぜか、コロナとの対話にも、どこか特定の時空に援助に行くことにも、難色を示した。
「コロナとの会話は非常に時間がかかるんだ。10年かかっても終わるかどうか、わからない」
マスターはそう、みなに告げる。
マスターしちは七十歳をとうに超えた身。
いったん、どこかの時空を助けに行ったが最後、他の時空への助けは望むべくもない。
しかし、毎晩『大人バー』で繰り広げられる各界猛者達の暴力的なマスター争奪戦に辟易した当のマスターしちは、ある年の五月一日、ついに宣言した。
「ここはバーだ!! 私はバーテンダーとして『あなたこそが一番模範的な酒呑みだ』と、私を唸らせるような人がもしいれば、その人の世界についていく!!」
はてさて、マスターしちのお眼鏡に適う猛者とは……?
そして、マスターしちの持つ、特殊能力とは……?
こんな感じのストーリー構成で、いかがでしょう?
さまざまな時空から送り込まれた猛者達の、マスターしちの信頼を勝ち取るための熾烈な闘いが、今回、皆さまに参加していただくバトル内容、って寸法です。
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