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幼い頃から本を読むのが好きだった。
頁を開くと自分が知らない世界が広がって、そこにいる登場人物達と一緒に冒険した気分なり、その度にわくわくした。
だから夢中で次々と頁をめくっていった。
時間も忘れる程夢中でその本を読んでいた。
本は色んな事を教えてくれた。
友情も、幸せな恋も、大切な人を思う優しい気持ちも。
そんな物語を幼い頃自分も書きたいと思った。自分も誰かの心に残るような物語を書きたいと思った。
だからずっと子供の頃からの夢であった作家になった。
それはずっと憧れて、憧れ続けてきた夢で。
────だけどあの日以来……私有澤雪華は物語を書けずにいた─────。
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