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「いや、詩音が倒れた」
うまく言葉が出てこなかった。
やっぱりなって気持ちと
嘘でしょって気持ち。
「連絡できなくて悪かった」
「う、んん。大丈夫、
俺もね寒くてすぐ帰ったし。
今度なんか奢ってよね!」
ちゃんと笑えてるかな。
どうして詩音さんが
恭弥さんと一緒に居たのかとか
いろいろ考えて、でも分からなかった。
「あ、それより詩音さんは平気なの?」
恭弥さんのこと思い出したの?
聞きたいのに聞けない。
それで、思い出していたとして
じゃあ俺はどうすればいい?
俺は、もうここには居られないのかな。
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