邪魔するなら許さない

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それだけは全力で頑張ったよ… たがら教養はいつもAだった。 でも適正がどうしてもCで… あたしだって、落ちたくて落ちたわけじゃない! だけど口答えしたって、頑固なお父さんには通じない。 説教が倍になって返ってくるだけ。 仮に論破出来たり反抗しようもんなら、ショックで寝込んでしまうからどうしようもない。 「ははっ、そうだね。 ちゃんとお姉ちゃんらしく頑張んなきゃね」 だからあたしはいつも、笑って誤魔化す。 だって実際、あたしには何もないから… 妹と比べて、人と比べて、誇れるものなんて何もない。 だから、何言われてもしょうがないんだ。 破天荒に生きてやるなんて宣言したって、結局口だけ。 珠和みたいに優秀じゃなくても。 あたしはあたしのって。 そう思っても、どうすればいいのかわかんなくて… 結局何も出来ない、変われない。 そうして… 陰ながら落ち込んだ日々を過ごしてた、ある日。 『あのさ、ちょっと相談があるんだけど… 近いうち2人で会えない?』 長電話に気をつけて早々に切ろうとした矢先、風人くんにそう訊かれる。 「全然いいよっ?」と返事して。 何かあったのかと心配しながら、その日を迎えると。
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