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 目から星が飛んだ。    頭を強く打ちつけて、現実を視認するその前に、圧し掛かるからだ。    何この現実。    一つ確かなのは、あたしは万歳の姿勢で両手を掴まれ、微動だに出来ない。一寸たりとも動けない。    牙を突きたてる獣。全身が危険を察知する。    何故なら彼はいつもと違う目をしている。    全体重をかけられ、息が詰まる。重みにうめくと、彼はあざ笑うかのように白い歯を見せた。腰を浮かせ、顔を寄せ、服の上から突然、   「いっ……」    わしづかみにされた。   「結構、胸あるんですね」    吹きかけられる嘲笑の息。おぞましい。何故あたしがまさぐられている?    いとも簡単にホックを外されてるのに、何故氷漬けされたように動けない?    やめて、と行為を止めるよう全身が叫んでいるのに、何故声が出せない? 首を絞められてるみたいに息苦しい?    胸元が急に寒くなった、次の瞬間、   「いやぁあっ」心臓が縮む。    前を大きくまくりあげられ、下着を引き剥がされ、顔を埋められた。
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