8.ずっと、これから。

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イオの言っている意味がよくわからなかった。 「どうして?私のこと、好きって言ったのに……」 昨日の夜、ちゃんとお互いに言葉で気持ちを伝え合った。 抱きしめ合って眠った夜はとても幸せで、私たちが本当の意味で一緒に過ごすのはこれからだと思ったのに…… フォークを落とした右手を握りしめて、テーブルを叩く。 泣きそうに睨む私を見て、イオが困ったように首を傾げた。 「あ、ごめん。メェちゃん。そういう意味じゃないよ?」 「そういう意味じゃないって何?」 「ここ、メェちゃんが寮扱いで借りてる家でしょ?だから、俺もちゃんと考えなきゃって思って」 「何を?」 不信感いっぱいの目でじとっと睨むと、イオが私を見つめて困ったように笑いかけてきた。 「メェちゃんとちゃんと付き合うなら、こんな居候の身じゃダメじゃん?だから、家もちゃんと探すし。それで、そこで俺と一緒に住まない?」
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