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「貴方は私達の家庭を壊した事に何も責任を感じないの?」 「壊れた?そんな話は今、初めて耳にしたの。私は何度も言うけど不倫もしてないし家庭も壊そうなんてこれっぽちも思っていない。龍二君には彼が妻として選んだ貴方と添い遂げて貰いたいと思っている」 「嘘・・・そことことこれっぽちも思っていないくせに。偽善者ぶるのは止めてもらえませんか?」 そう言い彼女の顔を真っ直ぐ見ると呆れた表情をしている どうせ私をマウンティングしてバカにしているのでしょう? その表情がいかにも物語っていますよ 「私が何を言っても信じてもらえないし、被害者意識も変えてはくれないのね。もうこれ以上果歩さんと話をしていても何も話にならない。私が今日貴方に話したかったことは隼人君に片手間でもいいからピアノを続けてもらえないかなと思って。折角始めたのだもの。やめるのは簡単だけど今まで頑張った事が全ておじゃんになるから少しでも続けて欲しいと言いたかったから」
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