君だけは、変わらないで……

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「もしかして、彼には話してないの?」  彼氏の声に僕は頷いて、彼のラインを消した。 「いいのか?」  その質問にコクリと頷く。 「彼には軽蔑されたくないし」 「そんな奴なわけ?」  それには首を横に振る。きっと、彼は僕のことを理解してくれるだろう。でも、きっと、僕と勇士の関係は壊れてしまう。だからーー。 「あの時のままの僕を、覚えててほしいから」  そして、彼にはずっとあのままでいて欲しい。さらに10年たった未来でも――。 「あれ? カオルじゃね?」  また、僕に笑いかけて欲しいんだ。
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