1 週明けの衝撃

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1 週明けの衝撃

開け放たれた窓からの風が、心地良く抜けていく。 包まれる空気の中からじっとりとした湿気がなくなり、軽さも帯びてきた。 秋の入り口も抜けたかな。 日当たりの良い部屋で読んでいた本から視線を外し、玲子は窓の向こうに目を向ける。 庭の緑に降り注ぐ日差しの輝きは、まだまだ眩い。 だが、圧倒するような力強さは和らいできた。 都心から離れた郊外のここは、住宅街ながらも喧噪からは遠い。 そこに佇む古い家は、元々祖父母の住まい。 祖父が仕事場にしていた小さな離れと、2LDKの母屋。 ペパーミントグリーンの壁と真っ赤なスレート屋根。 どの窓もガラス窓とレトロ感をたっぷりと漂わせ、庭の緑に囲まれるように 建っている。
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