第1話 出会ったのは皇帝陛下!?

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なんだか嬉しくて、涙が出た。 「ありがとう。日本を知ってくれて、ありがとう。」 「おいおい、泣かなくてもいいよ。」 「そうよ。ルシッカは、日本好きよ。」 涙を拭くと、私は笑顔を見せた。 「明日から働きます。宜しくお願いします。」 皆から拍手が上がった。 心機一転、ここで頑張ろう。 「涼花。もう一人、紹介する。」 「はい。」 アルッティさんの後をまた歩いて行くと、お城の庭に出た。 「うわーすごい……」 「でしょう。ルシッカ王国の中で、一番花が咲き乱れている場所です。」 色とりどりの花を見ながら、私はアルッティさんの後を歩く。 「ああ、あそこにいる方が、もう一人引き合わせたい人だよ。」 アルッティさんが指さす方向には、軍服を着た一人の青年が、立っていた。
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