12月25日

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高松市内に住んでいる親戚はすでに市内よりずっと山間部にある祖母宅に行っており、駅まで迎えに来れないので私達家族は仕方なくそこからバスで祖母宅へと向かった。 バスに乗る事、四十分。 大きな祖母の屋敷へと到着した。 祖母の屋敷は昔ながらの建物で、玄関を入ると八畳くらいの土間があったり、台所には現役のかまども現存していた。 お風呂も勿論、この地域特有の昔ながらの五右衛門風呂。 とても便利とはいえない環境の中で不自由なく暮らしていた祖母。 台所にある大きな戸棚には常に祖母のお手製のしょうゆ豆と呼ばれる名産の入ったガラスの瓶がいくつも置かれてあった 父の好物だ。
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