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だんまりだった爺ちゃんが口を開き、最後だけ。
「娘が早くに他界した為に、お前さんたちにいらぬ苦労や苦しみを与えてしまい、不便をかけてしまっとった。
あいつの代わりに、ワシの寿命が尽きるまで、何でもしようと、思っとってのぉ。
ただ、もう時効じゃな。
永遠にあいつは親不孝もんじゃが、その旦那が次の幸せ見つけてくれたってんなら、それがめんこい人じゃなくハンサムでも、何も言うことないのぉ。これでワシの肩の荷が降りたというか、安心して逝けるのぉ。
歩、お前さんは母さんがいなくても、新しい父さんが来たとしても、永遠にわしの孫じゃ!居づらくなったら遠慮なくワシんちに来るんじゃぞ、わははは」
じいちゃん…
「ありがと「ダメダメダメ!ぜっったいだめ!歩くんはパパの子なのでお義父さんのお家には行かせません!!そんなのパパが無理なんですぅ!」
「…俺別に出ていか「なんじゃい喚いてみっともないのぉ!最愛の旦那さん、か?ハンサムな嫁さん、とでも言った方がいいのかのぉ。手に入れたんだから、寂しい老ぼれに孫を提供してくれてもいいじゃないか。全然お前さんたちから会いにきてくれんわ、連絡すら寄越さぬ、どうなっとんじゃ全く。」
「じいちゃんごめん、あの「お爺さん、いやお義父さまと私も呼ぶべきでしょうか。穂積さんの奥さんは今も昔も生涯1人だけ、と、穂積さんから聞いております。烏滸がましいようですが、私は彼のパートナーとして、でも家族として添い遂げると誓います。もちろん許されるならば、お義父さまともその家族として共に過ごしていけたら嬉しく思います。」
「………ハンサムは見た目だけじゃなくて中身もハンサムじゃのぉ。」
「龍樹さん…かっこいいしゅき………。」
「はぁ、まじでカオス。
でも、まぁ………………………よかった。」
END
(スターありがとうございました!)
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