epi1 モテる男?!

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「お前…富田?」 俺が呆れた口調で言うと、富田は俺を見て顔を覗き込んでくると、 「坂井!俺の存在忘れてたろ?!薄情者!!富田悠介!よろしくな!」 と笑って言うと、鳥越は机に両手をついて、 「よし!この3人で、高校よろしくな!合コン大歓迎!!来るもの拒まず!」 と無邪気に言い放った。 そうだった。富田悠介。明るくてまぁまぁイケメンだ。中学一緒で、まぁ、よく話してたやつだ。気楽で気兼ねもいらないから話しやすい。 「坂井さ、なんかいきなり注目されてたな。喧嘩っぱやいってバレてんじゃん」 富田が笑いながら言うと、俺はまたため息をこぼした。 「一応、もう喧嘩はしないつもり。変なのが絡んでこなきゃな」 「喧嘩なんてやめとけよ。痛い思いするだけだ。そんなのよりさ、もっと楽しいこと、した方がいいって!ここ、女の子の質、結構いいよ。楽しくなりそう。お前ら、もう経験は?」 鳥越が机に肘をついて言うと、俺は頷いた。 「アッチのだろ?とっく、済み」 「俺もした!でも今彼女いないんだよー。お前らは?」 富田が頬杖ついて聞いてくる。 「いない」 「坂井、モテそうだから大丈夫!俺は2人いる」 「2人?!同時進行?!」 富田が身を乗り出して言うと、俺も驚いて鳥越を見た。 「お前器用だな。俺はその辺、ちょっと不器用なほう。バレて、ぶたれる」 俺も頬杖をついて言うと、鳥越は声を上げて笑った。
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