Freude trinken alle wesen anden br üsten der natur;

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 ある日、ヘラとアテナはオリュンポス山を降りて、地上の野原へとピクニックに出ていた。その野原、アルクメネがヘラの祟りを恐れてアルケイデスを捨てた場所である。 晴れたる蒼穹が広がり、漂う白い雲、小鳥も楽しそうに歌う、広がる森と林に緑の平原、心が洗われるぐらいに美しい野原を前にヘラは好色男である旦那のゼウスを忘れて久々に気分爽快であった。そんな中、木のたもとにバスケットに入れられた一人の赤ちゃんを発見する。この乳呑み子こそ、アルケイデスである。 「あら、捨て子かしら。可哀想に。我が子を捨てるなんて人間も酷いことするのねぇ」とヘラが言う。アテナは赤ちゃんを抱き上げた。 アテナは「生まれたばかりの(ヘパイストス)を捨てたことがあるあなたが言うな」と、思いながら作戦に打って出た。 「おう、よしよし…… あら、私は処女神故に乳が出ないわ。どこかに乳が出る方はいないかしら」 アテナはチラチラとヘラの方を見る。すると、アルケイデスはお腹を空かせたのか おぎゃあ おぎゃあ と、野原全てに響くような声で泣き始めた。 母に捨てられた可哀想で哀れな乳呑み子、神である私の乳を喰みなさい。 不死身にはなるけど、哀れな乳呑み子ならこれぐらいの約得はあってもいいだろう。ヘラは乳房を出した。アルケイデスは自らの鼻を頼りにヘラの乳房に向かって金魚のようにパクパクと口を動かしながら近づいて行く。 アルケイデスはヘラの乳首を喰む。ヘラは「あら、ゼウスよりも吸い方が強いのね」と、考えた瞬間に、乳を吸われる快感が痛みに変わった。歯も生えてないのに乳首を噛みちぎらん勢いで吸われるのは初めてだ。ヘラはアルケイデスを引き剥がそうとするが、母乳どころか血や骨や内臓全てを吸わんとする勢いで吸い付かれているために引き剥がせない。 何たる怪力か! ヘラは痛みに耐えながら強引にアルケイデスを引き剥がした。 アルケイデスは中年のオッサンのようなゲップをしながらヘラの乳首から口を引き剥がされた。 ヘラの乳首より母乳が弧を描き、ほと走り出る。母乳は天に舞い踊り昇り、(ミルキー)(ウェイ)となった。その(ミルキー)(ウェイ)は地上全ての者が見ることが出来るぐらい天に輝く大河となった。そして、夜になるとその大河より地上に流れ星と言う形でヘラの乳が滴り落ちる。
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