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プロローグ
「あぁ、疲れた…」
重い足取りで俺は道を歩く。
現在、超が付くブラック企業で働いてようやく仕事に目処が着いたので家に帰る道を歩いて居る。
職場の近くに住んでるお陰で休みの日もしょっちゅう呼び出され録に休む事も出来ない。
俺は「はぁ…」とため息を付きながら道を歩く。
道路を見るとフラフラと歩く一人の女性が居る、いや老女かな?
危ないなぁと思いながら歩いて居るとトラックが走ってきてパパ~!とクラクションを鳴らす。
「おいおいマジかよ!」
俺は疲れきった身体からは信じられない程の早さで老女を突き飛ばして居る。
目前にはトラックが目の前に迫って居る。
「はは、マジかよ」
それが俺の最後の言葉だった。
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………はっ!?
俺は気がつくと白い空間の中に居た。
おいおい、これは小説とかで良く有る転生して俺TUEEEE!が出来るのか!
オラ、ワックワクしてきたぞ!
其処へ何だかハゲ散らかし、腹巻きに下駄を履いたオッサンが現れる。
「あ、神様」
「とんでもねぇ~!あたしゃ神様だよ!」
成る程、志村ですね分かります。
「違う違う!私はイザナギ」
えぇ…もう志村けんにしか見えないけども?
「ん?なんだねネギに転生したいのかね?」
「流石はイザナギ様!輝いて見えます!」
「うん、その凄い手のひら返しは見なかった事にしておくよ。実はね神々がヤバいんだ」
頭がヤバいんじゃ無くて?
「そうなんだよ信仰心が足りなくて、ふさふさだった髪も今ではね神だけに、ふふ…」
いや、寒いからそのギャグ。
「まあ、それは置いといて今、日本は危ないんだ。神々だけでは無く日本の民も危ない」
まあ、確かに危ないですよね。
とある野党が政治の足を引っ張ったり隣の国は色々と危ないしロシアに中国等の軍事力強化に北の方も核を持ちますしね。
「そうなんだよ。そして圧倒的に信仰心が足りない、近い将来に日本の結界は破られ様々な厄災が降り注ぐだろう。その前兆は既に現れて居る世界中でね」
あ~新型のコロナさんかな?
「他にも地震とかね」
イザナギはそう続ける。
確かに、日本のあちこちで地震が頻発してるし台風や豪雨の被害も有るしな。
「それは全て日本を守護する力が弱まったからだよ」
じゃあそれをどうにかすれば良いのでは?
「今からではとても間に合わないね!」
ではどうしろと?
「其所で君の出番だよ!丁度良く君が死んでくれたしね。何より君は善人よりの魂だ!」
その善人よりの魂の方が都合が良いので?
「うん、此れから君を送り込む世界は所謂、戦国時代!君は過去にタイムスリップして強い日本を作って欲しい。
勿論、我々神々の力を強化にして欲しいしその為の力を君に渡す!」
そう言うとイザナギは手のひらに光の玉を作り出して俺の胸に光の玉を埋めた。
「ガッガガガガガ!ギャアァァアッ!!」
全身に引き裂かれるような痛みが走り余りの痛さに俺は涎を足らしながら転がり回る。
どれくらい時が過ぎたのだろう。
一分なのか一時間なのか分からない。やがて段々と少しずつ痛みが引いて行く。
「どうやら力が馴染んだようだね」
「このハ…いや死ぬかと思いましたよ」
「今ハゲと言おうとしたね?でも君は既に死んでるから死ぬ事はないよ。まあ実際に肉体を持ってたら全身から血を吹き出してヒデブッ!!になってただろうけどね」
この神様こえぇ、そんな事をサラリと言うなよ!
「む、時間が無くなって来た。簡単に説明するよ!君に授けた力は身体能力向上!此れは肉体を使えば使う程に身体能力が上がる!何処かのヤサイ人見たいだね。もう一つは武の理、此れは武術や格闘術等の戦う術を理解出来る能力だ!流石に戦いは素人のままだと危ないからね。
そして創造の能力!今は精神や肉体能力が小さいからあまり使えないかも知れないけど、君が創造したい物は何でも創る事が出来るようになる!生き物以外はね」
じゃ、じゃあ魔法も?
「………ガンバ!」
俺はイザナギに若干イラッとする。
魔法は創れないが、それ以外は可能だと?
「知識が有ればね。魔法はこの世界や戦国時代に魔力が無いから無理だね」
じゃあ現代兵器で無双とかは?
「可能だよ。その為の創造の能力だからね現代火器を作りたいならイメージする力を強くすれば、ある程度は創造の能力がカバーしてくれるよ。後はポーションとか万能薬とかも創造出来るよ!」
ふむ、此れだけの力を持って戦国時代に行って何をすれば良いので?
「戦国時代で天下を取ってよ」
分かりました天下を取ります。
「やけにあっさりと承諾したね」
まあ、一応は戦国時代は某ゲームでもお世話になりましたし、何より力を貰いましたからね。
知識チートも可能ですし何とかなるかと思いますよ。
「そうだね。次いでに創造の能力で色々作れるように知識も色々と入れたからね」
どうりでAKやらデザートイーグルの設計図が浮かぶ訳ですね。
流石に魔法の武具まで創れないみたいですが。
「他の神々の持ち物だから、それは創れないよ。その代わりミスリルやアダマンチウムとかは創れるからオリハルコンとかね」
成る程。
「じゃあそろそろ良いかな?」
はい、宜しくお願いします。
「分かった後は新しい肉体を作って更に肉体年齢を15歳に設定して出来た!じゃあ戦国時代に送り込むね!!」
意識が段々と無くなって行く。
さて、俺は戦国時代でどう生きるのだろうか…
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