はじめの一歩

1/1
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ

はじめの一歩

 子供の頃から物語が好きでした。  色々読んでましたが、一番影響を受けているのは子供用の古事記でしょうね。  イザナギ、イザナミの夫婦神やその子の中でもヒルコ神、火の神、三貴神のあれやこれやは子供心に神秘、冒険、残酷、艷事、理不尽とドキドキする事満載でした。  けれどその頃は読み専です。  とにかく好きなものを読んで読んで、視力を悪くして怒られました。  小学生の頃は漫画家になりたいと言っていた様な気がします。  しかし自分の服飾センスのダメっぷりに撃沈して『あ、無理』と諦めてしまいました。  でも絵を描くのは好きなので、美術部に入ったり、友達と落書帳を見せあったりと楽しく小学生時代を過ごしました。  落書きしつつも文字が増してきたのは中学です。  出来の良し悪しは置いておいて、書きなぐるようにレポート用紙をつぶしていきました。  原稿用紙じゃお金がかかってしようがなかった、とも言えます。  今も手元にありますが、これは一種の黒歴史的こっ恥ずかしさがあふれる品々ですね。  ネタ帳でもあるのですが、当時のセリフまわしが恥ずかしくて直視できず、必要箇所だけ確認すると早々に閉じて棚に戻します。  無理です。  全力疾走したかのようにゼハゼハ言いたくなる気分で恥ずかしい。  後、五年か十年したら破棄します。  絶対。  当時の日記帳と一緒に燃やします。  もしくは火葬のお供として箱詰めです。  絶対にダメ。  恥ずか死ねる。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!