第2章

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しかし、1人、また1人と女性がいなくなるにつれて、失踪ではなく事件の可能性が生まれたのだ。 女性をさらう男の目撃者も現れ、人さらいの線が濃厚となった。 「ヨランへはどのくらいかかるのでしょう?」 「数日かかります。案内は私にお任せください。長年旅をしてきましたので、地理は得意なのです」 オルガは近道も頭に入っていて、言葉の通り地理が得意なのだろう。 そして、もう1人決意をした男がいた。 「ヨランという町へ向かうのでしたら、自分も同行させてください。きっとお役にたってみせます」 こうなることは、やはり必然だったのか。 トントン拍子に仲間を増やし、気づけば4人になっていた。 こんなところで、思わぬ戦力を獲得したのだ。
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