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☆気になってた下半身事情
「タカ先輩。たらふくタカ先輩のことを知ることが出来ました」
ぺこりとお辞儀をした。
「それは良かった。あまり聞かせたくないこともあったがな」
聞かせたくない話などは、まだまだ聞いてない……タカ先輩のセフレ疑惑が残ってる……知りたい気はする。今のタカ先輩は僕に腹の内をすべて聞かせてくれる気がするので、うーんと、
「真実を知ることは前を向いて歩いて行くこと!」
「ん?」
でもでも、セフレの数が尋常じゃなかったらもうもう、お手上げでタカ先輩の暴走しちゃう分身が悪いだけで……ヤンキー当時のタカ先輩のせいにもできる。
そうだ! だったら諦められるかもしれないではないか!
「誉?」
それで果たして僕はショックを受けないのだろうか……。
「まただんまりだな。何か、気になることがあるのか?……言っておくけどセフレ云々はお前の煩悩の妄想だからな。つか、誉の口からセフレなんて言葉は聞きたくねぇよ……俺はお前だけだって告白したぞ」
「誰一人、いない?」
「んなの、いねぇって」
「けど、巧みだった……ぞ」
「……俺だって、まぁ過去に相手くらいはいないわけじゃなかったけど……。コラ両手で指を数える仕草をすんじゃねえって……だから付き合ったのって2,3人だよ……ちょっ?」
僕は嫉妬なんて、できる腐男子だったのだ。自分自身で吃驚だ。
心がもぞもぞして、タカ先輩の胸にタックルした。
「うひひ」
「阿呆……ナンで笑ってんだよ」
そう言って、タカ先輩もタックルしてる僕の背中を抱き寄せる。
「他の奴なんか考えられないほど、今もこれからもオマエでいっぱいだよ」
タカ先輩は幸せな言葉を囁いてくれて、チュッて約束通りの恋人のキスをしてくれた。
end.
この後、タカ先輩の元恋人なんて出て来たら驚きですが、それはまた別のお話ということで(#^.^#) ありがとうございました。
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