読者様アイディアより『特別な日常を』

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やって参りました、生徒会室。 の、扉の前!! ·····················。 もう既に帰りたい······ 今にも勝手にUターンしそうな足に力を入れてその場に留まり、言うことを聞かない腕をギギギ、と油の切れたロボットのように動かしてドアに手を掛ける。 嫌がる俺を勇気づける為、脳内で何人かの俺が、帰りたい気持ちは我慢して頑張ってドアを開けよう?と呼び掛けてくる。 よし、俺ならいける。頑張れるだろ?よし、じゃあせーので開けるぞ。 せー 「「美景くん久しぶりー!!僕達の事覚えてる?紅亜と蒼亜だよー?」」 ················のぉ········ 双子が俺が必死に開けようとしていたドアをバーン!と効果音が付きそうな程盛大に開けたことで、脳内の俺の頑張りは全て水の泡となり、現実逃避をしていた等身大の俺はズルズルと生徒会室に連行された。 「美景!!!やっと、やっと来たな!!待ってたぞ!!」 全身で喜びを表現する子犬会長についこっちまで恥ずかしくなるが、動揺していない振りをして、おう、とだけこたえ、くしゃりと子犬会長の頭を撫でる。 まあ俺の方が身長が低いから、端から見たら変な光景だったかもしれない。 でも此処にそんな事を気にするような人はいない。 それぞれが美景に会えて嬉しい、と言ってきたり、ようやくじめじめした会長から解放される、と言って喜んだりしている。 というか後者の言い分酷いな。 そこで俺はあることに気づく。 「あれ、変態メガネは?」
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