#01 I am a guilty man

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#01 I am a guilty man

 こうして屋上に呼び出されるのは、タスクに告られて以来か。―― 「貴方のことが好きです」  同性のやつからあんなこと言われるのなんか人生最初で最後だ。  そうであると、願いたい。 「僕は、……貴方が好きな人が誰なのかを知っています。ですので、この件に関して何も言わずとも結構です。最近の行動を見る限りですね、僕は、桜井くんのことが大いに心配です。なにやら顔色も優れませんし……」 「タスクが心配するようなことはなにも無いよ。確かに追試は受けるけどま、形式的なもんだし。みやもっちゃんが大丈夫だろうって言ってた」  担任が太鼓判を捺した通りに僕は、無事に緑川高校を卒業できた。先だって卒業式も終えたいま、この校舎に戻ってくる用など無いのだが。  いったいどんな要件があるってのか、  あいつは。    入り口から見える位置でわざわざスパスパ煙草を吸う――目撃する側を躊躇させるあいつの後ろ姿もこれで見納めだろう。
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