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「おはよう‥ やっと起きたか。俺のフィアンセ』
(え?なんで‥‥ なんで彼が私の部屋に?)
寝起きで混乱する私の脳内はプチパニック
枕元に立つ彼は黒髪に黒服に黒い翼というスタイルでカラスかよ!と突っ込みたくなるほど黒づくめだ。ただ一つ違うのは瞳が赤色な部分だけ‥
(あぁ‥ これはきっと夢の途中なんだ。起きたと錯覚してたんだ私‥)
そう勝手に都合の良いように解釈しようとした私は再び布団へ入るが‥
「いつまで寝てんだ!さっさと起きろ。俺様が直々に迎えに上がったっつうのに‥態度悪いなお前」
鋭い視線で私を睨み付ける彼の表情は悪魔そのものでしかない
ちょうどベッドの脇にあったプラスチックの十字架のペンダントを彼にかざす
(どうかどうか‥‥ お鎮まりください。夢ならばどうかどうか、早く現実世界へ返してください)
目を瞑り十字架を握りしめ祈れば‥
馬鹿をみるような冷ややかな視線が私に降り注がれ‥‥
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