愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?

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「そういえば、由紀子はどうしてシュウを振り続けたんだ? 普通の女子なら、シュウに告白されて断ったりしないだろ?」 由紀子さんは、すごくびっくりしたような顔をして、八重樫さんを、みつめた。 どこか呆れたような表情にも見える。 「……自信がなかったのよ。 さっき言った通り、沢渡君みたいに素敵な人と私が釣り合うはずないって。 それに女子にいじめられるかもしれないっていうのもあったし、そもそも、私… いえ、とにかく、私には沢渡君は眩し過ぎたの。」 「ま、まさか。 由紀子さんはとてもお綺麗ですし、見た目的にも柊司さんとすごくお似合いだと思いますよ。」 「無理しないで。 沢渡君と似合うのは、芹香さん…あなたよ。 あなたたち、本当にお似合いのカップルよ。」 「そ、そんな……」 いやいやいや。 由紀子さん、一体、何を言ってるの? 私と柊司さんが似合ってるわけないじゃないですか。 まさに、提灯に釣り鐘、美男と野獣…? 「とにかく、まぁ、何事もなくて良かったよ。 シュウ…あとはお前の頑張り次第だな。」 八重樫さんは、悪戯な笑みを浮かべて片眼を瞑る。 柊司さんはちょっと困ったような顔をして… (わ…!) 柊司さんと目が合って、私は思わず俯いた。 いい歳して恥ずかしいけど、どうしたら良いのかわからない。 あぁ、恋愛スキル低過ぎだ。
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