親衛隊副隊長の憂鬱

2話~隊長~

LINEの音で我に返る。

親衛隊の隊長からだ。内容は
〔今日の放課後親衛隊長会議あるから代理で参加よろしく。〕だった。

ちなみに俺は親衛隊の総副隊長をやっている。誰にも深く関わって欲しくなくて隊に入った。

親衛隊は嫌われるから。

そうしたら､いつの間にか副隊長にまでなっていた。

会議の代理出席の依頼や、伝えたいことは大体こうやってLINEで来る。だから、俺でも隊長は誰か分かっておらず、謎のままだ。ただ、この人が隊長になったら制裁の量が一気に減ったらしい。

隊長の正体についての噂は沢山あり、本当は先生なんじゃないかとか、生徒会の役員なんじゃないかという噂もある。
興味はないが。
だが、隊長が正体を明かさないせいで俺の仕事が増えるのも事実だ...