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そのまま背骨を伝って降りていく唇と、わき腹を擽る彼の指先にどうしようもなくなって……思わず脚をすり合わせてしまう。
分かってる、自分だって早川さんにどうして欲しいかなんて。だけど私からもっと触れて欲しいなんてお願いしたりしたくないの!
「これでもまだ頑張るのか?みぃは強情っ張りだな……」
「誰が貴方なんかを喜ばせてあげるもんですか!」
まだまだ私は我慢出来る、そう言いたいのに背骨を舐められて脚の付け根ギリギリの場所に触れられたらもう……
「やっ……ぁあ、あっ、あんっ……もっと……」
身体は私の心を裏切るの、熱を持った身体はもうこれだけの刺激じゃ満足出来なくなってしまってる。喘ぎと共に出てしまう本音、悔しいけれど我慢ももう限界に近かった。
「もっと、何?みぃ、ちゃんと教えて……?」
どうしてこんな時だけ優しくしてくるのよ?やっぱり早川さんは狡いよ。簡単に貴方に落ちたりしないように頑張っているのに、色んな手で私を揺さぶって来るんだもの。
「ねえ、お願い……触れて。」
これが今私に言える精一杯で、そんな私を見て早川さんは満面の笑みを浮かべたの。どうして?私のこんな一言がそんなに嬉しいの?
「……良かった、もうちょっとで俺が我慢出来なくなるとこだったかも。」
何よ、それ。さっきまでまだまだ余裕って感じ見せてたじゃない。貴方にそんな風に言われると胸がムズムズするのよ。
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